動画の企画はあるのに進んでいないあなたへ 制作会社に依頼すればいいわけではない?今何をすべきか解説

記事
馬場 航

「やりたい企画はあるのに進まない」という状態

「動画をもっと発信していきたい」
「YouTubeチャンネルを立ち上げたい」

そういった構想や企画は立ち上がったものの、何も動けていない・・・という状況でのご依頼がよくあります。

実際に最近あったケースでも、発信したいテーマや動画の方向性といった“企画の種”自体はすでにありました。

ただ一方で、担当者は2名のみ、且つ他業務と兼務していて、制作リソースが不足しているという状況。
やりたいことはあっても、「どう進めるか」が決まっていない状態でした。

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制作会社に頼んでも進まない理由

こうした状況でよく取られる選択が、「制作会社に依頼する」という判断です。

制作会社はクオリティの高いクリエイティブを制作してくれますし、もちろんこれは間違いではありません。
ただ、ここに一つ抜けている視点があります。

それは、
「誰がプロジェクトを前に進めるのか」
です。

制作会社は“作るプロ”です。

一方で、

  • 目的やKPI、発信の軸等を定めて企画を整理する
  • 出演者・関係者を巻き込む
  • 意見をまとめ、意思決定までを前に進める

といった推進そのものは担いません。

この点が上手く社内で回っていれば問題ありませんが、上手くいかないと、

  • 企画がふわっとしたまま進まない
  • 関係者の認識が揃わない
  • 1本作って終わってしまう
  • 完成はしたけど目的を見失っている

という状態に陥ってしまいます。

実際に、制作会社に依頼したものの思うような結果まで結びつかず、弊社へご依頼いただくこともあります。

なぜ止まっているのか?停滞を導く3つの状況

このようなプロジェクトでは、共通して3つのことが起きます。
具体的にピックアップしてみますので、当てはまっていないか確認してみてください。

① 企画が具体化されない

ざっくり「動画作ってみたいね」という話は出て、大体の方向性は決まっているものの、「誰に・何を・どう伝えるか」が決まりきっていない状態です。

他社もやっているから、見よう見まねでとりあえず作ってみる・・・という雰囲気になることもありますよね。そんなときは要注意です。

② 体制が曖昧なまま進む

誰が意思決定するのか、どこまでが責任範囲なのかが不明確になっていませんか?

会議の走り出しは盛り上がっても、じゃあ企画を考える人は誰?そして誰が決めるの?といったように、担当者のミッションがはっきりしないまま会議が終わることって、ありますよね。

どんな体制で進めるのかを明確にすべきです。

③ タスクが分解されない

動画を作るのに必要な工程を洗い出し、「誰が・いつまでにやるのか」が定義されていないと、前に進みません。

ゴールまでのタスクに対して今それがどこまで進んでいるのか、誰がタスクの責任を担っているのか・・・といった状況を、全員が共通認識できる状態になっていますか?

これらの結果として、 “やろうとしているのに進まない”状態が続きます。

ここで重要なのは、この状態は「人が悪い」のではないということです。
むしろ多くの場合、企画力はあるし意欲もある、必要性も理解していて、それでも進んでいない。

理由はシンプルで、「進める設計になっていない」からです。

PMのプロが伝授!クリエイティブ制作プロジェクトの進め方

このような状況の場合、いきなり制作するのではなく、整理から始めることがポイントです。

プロジェクトの推進役となっている方は下記をしっかり担っていくことで、前に進んでいくでしょう。

■キャッチアップ

  • 企画・構想のヒアリング
  • 背景の整理

【ポイント】誰が見ても今の状況が分かるように、1枚のシートに状況をまとめます。

■整理

  • プロジェクトの全体像整理(目的やKPI含む)
  • 進め方の体制構築
  • タスクの分解
  • 関係者とのすり合わせ

【ポイント】整理の段階から、会議を定期開催しましょう。

■推進

  • 初回企画の具体化
  • 方向性の意思決定
  • 制作会社/クリエイター選定
  • 出演者・撮影場所の調整
  • 制作進行管理

【ポイント】WBS(進行管理表)を作ると、進捗やタスクの共通認識が出来ます。

■運営

  • データ分析、レポーティング
  • 企画のアップデート

【ポイント】「1本作ること」ではなく「回り続ける状態を作ること」を意識しましょう。

まとめ

動画施策やYouTube立ち上げのようなプロジェクトは、重要度は高いですが、専任は置けないことが多く、進行が止まりやすい領域です。
そしてその多くは、 「人が足りない」のではなく、「進める役割がいない」ことが原因です。

「企画はあるのに進まない……」
「制作会社に頼むか迷っている……」
「継続できる気がしない……」

そんな状態であれば、一度「誰が進めるのか」という視点で見直してみてもいいかもしれません。


とはいえ、「プロジェクトの推進を任せられる人がいない」という状況もありますよね。
そのような場合は、外部にPM機関を持つことも手です。

rayoutでは、課題のヒアリングからプロジェクトサクセスシートの作成までを無料で行っています。
自社の体制や施策が今どの状態にあるのか、まずは整理・診断するところからでも構いません。
お気軽にご相談ください。

執筆者

馬場 航

馬場 航

取締役 │ PMO事業本部 事業本部長

2020年3月にボードメンバーとしてrayout株式会社に参画。コミュニケーションデザイン事業部の責任者として事業成長を牽引し、同部門を5億円規模まで拡大。現在は、社内プロジェクトの遂行を支援するPMO事業部の本部長を務め、これまでに500社・2,400件以上のプロジェクトに伴走している。

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