コンサルに頼むほどじゃない案件が、一番止まりやすい理由 “重要だけど小さい”プロジェクトが消えていくワケ

記事
吉田 壮汰

「そこまで大きな話ではないんですが…」から始まる案件

コンサルに頼むほどのビックプロジェクトではない、でも重要。
そんな社内案件、日々発生しますよね。

人事制度の刷新や採用施策の立ち上げや、マーケティング施策の部門横断的な推進。経営企画主導の社内改革プロジェクト。

専任を置くほどでもないけど、進めないと…

でも実は、この“ほどでもない”が、実は一番止まりやすいのです。

なぜ“小粒案件”ほど後回しにされるのか

組織には優先順位があります。

売上に直結する大型案件や、経営アジェンダに乗っている施策、社内的に注目度の高いプロジェクトは、人も時間も集まります。

一方で、「やったほうがいいよね」「いつかやらないとね」という案件は、後ろにずれていきます。

忙しい日々の中で、緊急度が高いものから処理されていく。
結果として、“重要だが緊急ではない案件”が止まってしまうのです。

思い当たる案件、ありませんか?

専任を置けないプロジェクトの構造

大規模プロジェクトには、専任で進めるメンバーが付き、予算も確保されます。

しかし“小粒案件”は違います。

担当者が兼務で持ったり、空いた時間で進めざるを得なかったり、定例会議も不定期で行われていたり……

つまり、構造的に「進みにくい設計」になっているのです。

任された人の意欲がない、能力がない、という問題ではないのですよね。
その点に意外と気が付いていないのではないでしょうか。

誰も“前に進める役割”を持っていない問題

小さな案件でよく起きるのが、「誰が前に進めるのか分からない」状態です。

アイデアはあり、その必要性も共有されているのに、次に何を決めるのか・誰がボールを持つのか・どこまでやるのか が曖昧。

その結果、会議は開かれるが進まない。タスクは出るが動かない。
“推進の役割”が不在なのです。

重要度は高いのに、熱量が下がっていく理由

もう一つ厄介なのが、心理的な問題です。

最初は「やろう」と盛り上がりますよね。その場でアイデアも沢山出たり、活発な議論があったりすることもあるでしょう。
しかし段々と、「まあ今じゃなくてもいいか」「他の案件が落ち着いてからでいいか」と熱量が下がっていって、埋もれていってしまう。
あれ以来進んでない!・・・なんてこと、ありませんか?

プロジェクトが止まるのは”怠慢”だと思いがちですが、違います。
進まない構造に入ると、人は自然と熱量を失うからです。

予算でも人員でもない。必要なのは”推進”の機能

小さな案件が止まるとき、よく言われるのが、「予算がない」「人が足りない」という言葉です。

しかし多くの場合、必要なのは必ずしも資金や人員の大きな投資ではありません。

必要なのは、

・全体像を整理すること
・次の一手を明確にすること
・ボールを持ち続ける人がいること

つまり、”推進”の機能です。

小さな案件を、小さなまま終わらせないための“前に進める役割”があるかどうか
ここが分かれ道なのです。

コンサルに頼むほどではない。でも放置もできない。

この“ちょうど間”にある案件こそ、実は組織の変化の種だったりします。

アイデアや資料は揃っているのに、推進がうまくいかずにプロジェクトが止まってしまう。
こうした停滞は、企業にとって大きな機会損失であり、本来は起こるべきではありません。

もし今、改善テーマは出ているのに進んでいない施策や、「いつかやる」と言い続けている案件があるなら、不足しているのは予算ややる気ではなく、推進の設計かもしれません。


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執筆者

吉田 壮汰

吉田 壮汰

rayout株式会社 代表取締役

rayout株式会社 代表取締役。広告営業や経営者への取材・ライティングを経験したのち、26歳で動画制作のクラウドソーシング事業を行う企業にて執行役員に就任。事業を立ち上げ、4億円規模まで事業責任者として携わる。2019年にrayout株式会社を設立。社内プロジェクトの遂行を担うPMO事業を展開し、500社・2,400件以上のプロジェクトに伴走。

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