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【CASE STUDY vol.19】“動画で伝える”が当たり前の時代に。DX推進企業・クレディセゾンが社員に浸透させた「誰でも使える」動画チェックバックツール|株式会社クレディセゾン様

『CASE STUDY』では、rayoutが一緒にお仕事をさせていただいたお客様の生の声をお届けしています。
今回は株式会社クレディセゾンの高橋さんにお話を聞きました。

ーお二人が所属されている「ブランディング戦略部」とは、どのような役割を担っている部署なのでしょうか?
山本様:私たちのミッションは、「セゾンらしさ」を社内外に伝えることです。お客様に「なぜセゾンが良いのか」を感じていただくには、企業としてどんな印象を持っていただきたいか、その先にどんな価値を提供したいかを考え、視覚化・言語化していくことが重要だと考えています。
たとえばレストランのウェイターさんが、提供する食事や自分の働くお店について誇りを持って語れるかどうか。それと同じように、社員一人ひとりが「セゾンとは何か」を語れる状態をつくるために、まずは社内でブランドへの理解を深めることから始めています。いわば、インナーブランディングとアウターブランディングを両軸で進めているイメージです。
ー最近では動画を活用した社内コミュニケーションも増えていると聞きました。
山本様:はい。社内でのイベントやセミナー共有の際に、動画が果たす役割が非常に大きくなってきています。
例えば弊社ではGoogleが行っていた「TGIF」のような形式で社内交流イベントを開催しているのですが、参加していない人にはその場の熱量が伝わりにくいため、動画に残して共有しています。
また、社内セミナーも多数開催しており、商品知識に加えて、企業として大切にしている価値観なども発信しています。これまではZoomでのアーカイブにとどまっていましたが、それだけではなかなか見返されないため、短い時間の動画に分けたり、字幕をつけたり適宜編集してわかりやすくまとめています。
ー動画活用は社外向けにも広がっているそうですね。
山本様:はい。最近では経営企画部と連携し、投資家向けに発行している統合レポートも動画化しました。毎年約70ページのPDFを掲載していますが、ボリュームがあるためしっかり読まないと掲載内容やストーリーが伝わりにくいことが課題でした。そこで、2024年度版から、約4〜5分のダイジェスト動画を制作しました。静止画だけでなく、特に目立たせたいポイントは動きをつけることで、内容の理解度が高まるような動画を制作しています。もちろん、詳細を知りたい方には引き続きPDFも閲覧いただけるようになっています。
編集はすべて社内で行っており、出し戻しのやりとりにはCheckBackを活用しています。以前は動画をダウンロードしなければならず、PCのスペックによっては確認に時間がかかっていましたが、CheckBack導入後はブラウザ上でスムーズにチェックバックできるようになりました。
ー外注せず、内製で対応されているのですね。
山本様:全ての案件を内製しているわけではなく、パートナーさまとタッグを組みながら進めています。特に統合レポートのような経営に関わる内容は、経営層との直接のやりとりや、外部に依頼するには情報の理解が難しく、内容調整も頻繁に発生します。そのため、外注するよりも、社内で完結させた方が効率的だと判断しています。
ーCheckBack導入の背景について教えてください。
山本様:実は、CheckBack導入以前にも、動画にコメントを入れられる類似のツールを使っていました。ただそのツールは、動画編集ソフトの操作に慣れているクリエイターでなければ使いこなすのが難しかったんですよね。
鈴木様:さらに、全画面が英語表示だったため、慣れていない部署に確認依頼をする際には「どうやって操作するの?」という問い合わせが毎回発生し、個別に説明する手間がかかっていました。結局使い方がわからず別のチャットツールで修正内容が送られてきたりもして、修正の管理が煩雑になってしまっていました。
その点、CheckBackは直感的なインターフェースで、クリエイターでない人でも迷わず操作できます。部外のメンバーとのやりとりも円滑になり、大きな改善につながりました。
ーCheckBack導入によって、どのような変化がありましたか?
鈴木様:最も大きな変化は、指示の見落としがなくなったことです。以前はチャットツールや口頭で個別に出されていた指示もCheckBackで一元化できるようになり、確認ミスや行き違いが大幅に減り、時間ロスも解消しました。修正コメントごとに「対応済み」のボタンがあるので、そちらも活用しています。
ーありがとうございます。CheckBackの特徴や印象的な点について教えてください。
鈴木様:サポート対応が非常に心強いです。日本語で問い合わせができ、レスポンスも早いので、困ったときにすぐ相談できます。以前使っていたツールは英語のみの対応で返答にも時間がかかっていました。CheckBackは「こういう風になったらもっと使いやすいのに」と要望を出したら、次のアップデートで改善されていたということもあり、開発チームが利用者の声に真摯に向き合ってくれている実感があります。
山本様:機能面は他ツールと大きくは変わらないかもしれませんが、動画に対するコメントや書き込みなどが誰にでもわかりやすく、特にクリエイティブ領域に不慣れな方でも抵抗なく使えるのがCheckBackの強みだと感じています。
―立ち上げ期ですので、アドバイスをいただけてこちらも有難いです。CheckBackと御社の出会いは展示会でしたね。
鈴木様:そうですね。「このツール、良さそうだね」と話していたら、別のメンバーからも「いいと思っていた」と声が上がり、社内で一気に話題になりました。その日のうちに「ぜひ検討してほしい」とメンバーから依頼があり、導入に向けて動き出しました。
以前使っていたツールは、個人アカウント単位で料金が発生していたため、導入や運用のハードルが高かったんです。CheckBackは、利用枠内でユーザーを柔軟に入れ替えられるので、運用の自由度が高く、実務に合っていると思います。
山本様:導入にあたっては、鈴木さんが非常に熱意をもって社内にプレゼンしてくれました。クリエイター側の使い勝手に加えて、セキュリティやコスト面での課題についても丁寧に資料を用意して説明してくれて、「そこまで言うなら試してみよう」と導入に踏み切りました。
当社ではCSDX(CREDIT SAISON Digital Transformation)を掲げ、業務効率化やペーパーレス化を積極的に進めているので、CheckBackのようなツールはその取り組みを後押しする存在ですね。
―実際によく使用している機能は何ですか?
鈴木様:一番使っているのはレビュー機能です。会議の場で部長に動画を見せ、その場で修正コメントを書き込むこともあります。試写しながら修正点を共有できるので、次回以降のやり方も自然と理解してもらえます。最近はスケジュール機能も試しているところです。
―社員の皆さまの反応はいかがでしょうか?
山本様:社内では、多くの社員に自然と受け入れられています。基本的にはチェックバックツールとして使用しており、重い動画データもスムーズに共有できるので、スピード感の向上にもつながっています。
鈴木様:部長は動画に直接指示を書き込めること自体が新鮮なようです。他のツールでは「これどう使うの?」と質問されることが多いですが、CheckBackについてはそうした問い合わせがないほど、直感的に使えるのだと思います。
―社内にも浸透しているようで嬉しいです。では最後に、導入を検討している方にメッセージをお願いします。
鈴木様:CheckBackが社内の“共通言語”になると、コミュニケーションがとても楽になります。「CheckBackに入れといたよ」と言えば、誰でもスムーズに確認できる。そんな文化をつくれるツールだと思います。
山本様:クリエイターではない人にこそおすすめしたいですね。UIがわかりやすく、これまでキャプチャを並べて作っていた指示書も不要になります。クリエイティブ系ツールと構えず、「マネジメントのためのツール」だと思って試してみてください。本当に、難しくありませんから。
ーありがとうございました!
【クレディセゾン様 会社概要】
クレディセゾンは「サービス先端企業」を経営理念に掲げ、「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY ~金融をコアとしたグローバルな総合生活サービスグループ~」を目指しています。40年以上にわたり展開してきたクレジットカードを軸にしたペイメント事業において、「即与信、即発行」や「サイレンス決済」、「永久不滅ポイント」など、業界の常識を覆す革新的なサービスを生み出してきました。
現在は、ペイメント事業で培ったノウハウを活かし、ファイナンス事業、グローバル事業と多角的なビジネスを展開しています。
また、独立系ノンバンクの強みを活かし、業界や資本関係にとらわれない多様な提携パートナーとのコラボレーションにより、さらなる顧客満足を創造し続けています。
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